第352回介護資金と認知症放送日:2025.1.9
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- 【事例】
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Aさんは、現在80歳になるお母さまと2人暮らし。Aさんは独身で、働きながらお母さまの介護をしています。
しかし、この先も介護しながら働き続けられるとは限らないうえに、このところお母さまの物忘れも激しく、先行きが不安な状態。Aさんは、今後の介護資金のことも含めて相続について考えはじめました。しかし相続財産は、今暮らしている持ち家と広すぎる敷地ぐらいなので、どうすべきか悩んでいます。
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- 【point】
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認知症になってからでは、できない相続対策が多いので、早めの相続対策が重要
法定相続人=Aさんだけ
分割× 納税? 節税?
財産の棚卸、評価を行い相続税がかかるかどうかを試算する!
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- ◆介護資金を確保するために
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今ある財産としては「持ち家」「敷地」ということですが、敷地は持て余している、ということなので、土地を売却して現金化する、もしくは土地を貸すことも考えられます。
*貸す:安定した資金は得られるがまとまった資金は得られない
*売る:まとまった資金を得られるが、譲渡所得税がかかる。相続評価が上がる可能性がある。
使っていない土地がある場合、土地を貸す、売却するなど複数の選択肢があります。土地を売却することのメリットはまず、資産を現金化できることです。現金化することで、その資金で住宅ローンを支払ったり、または他の立地のよい土地を買ったりすることもできます。
もちろん、土地を売却するのはデメリットもあります。土地を貸した場合と違い、売却してしまえばそれ以降はその土地を利用して収益を得ることはできなくなりますし、宅地として使用していた不動産資産を現金化することで、相続税上の評価は大きく上がります。それによって相続税がかかるようになってしまうということもありますし、売却して得た利益にも税金がかかります。
使っていない土地をどう利用するかは、ご自分の状況、その土地がどのようなものかで選択肢は変わります。
専門家に相談しながらそれぞれのメリット・デメリットをきちんと把握したうえで判断することが重要ですね。