第338回 そもそも相続って何? 放送日:2024.10.3
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大木さん: この番組では「ちょっと難しい相続について」絹川先生に毎週教えて頂いていますが、今月は、改めて「相続のキホン」についてお話頂きたいと思います。相続は一生のうちにだれもが経験する出来事、とはいえ何から手を付けて良いかわからず戸惑う人がほとんどではないでしょうか?
絹川先生: そうですね、「相続」と聞くと「難しい」や「揉める」というイメージが先行して何も対策をしていない、相続について「何も知らない」という人が多いです。
大木さん: もしもの時のために、相続に関する知識を持っておくと良いですよね。
絹川先生: 事前の対策をすることが「円満な相続」につながると言えます。まずは「相続」とは何か、いつ始まるものなのか、キホンの「キ」から始めていきましょう。
Q:そもそも相続とはなんですか?
A:相続とは、亡くなった人(被相続人という)が所有していた現金や預貯金、株式などの金融資産や、不動産、車などのあらゆる財産と、それに付属する一切の権利・義務を、特定の人が引き継ぐこと。
Q:相続はいつ始まりますか?
A:亡くなった時に相続は開始します。その人が死亡した日が相続開始日となります。
Q:何が相続の対象になる?
A:被相続人から相続人に引継がれる財産のことを「相続財産」といいます。この相続財産ですが、①土地・建物などの不動産、②有価証券、③現金、預貯金、④生命保険、⑤自動車などの動産などです。ただプラスの財産だけでなく、①借金や負債、②損害賠償責任などのマイナスの財産も相続されます。ただし、その人だからこそ受けられる権利(一身専属権)や婚姻関係など、財産上以外の地位は相続の対象とはなりません。
Q:相続の対策は何をすればいいですか?
A:相続の対策は次の3つです。それは分割対策と納税対策と節税対策です。優先順位もこの順番通りにしていくことをおすすめします。
① 分割対策
財産を相続人にスムーズに承継させる対策です。誰にどの財産をどのような割合で。+なぜ
② 納税対策
相続人が納税資金に困らないよう、前もって納税資金対策を行い、準備しておくこと
③ 節税対策
相続税が少しでもかからなくなるようにする対策のこと