第311回【円満な相続のために今できること】節税対策:相続税は累進課税のため、相続財産が多いほど税額は高くなりますから「生命保険商品の活用」・「生前贈与の活用」がおすすめです。放送日:2024.3.28
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円満な相続のために、生前の準備が肝要です。
今日は「節税対策」についてお話します。
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絹川先生:大木さん、節税対策と聞いて何を思い浮かべますか?
大木さん:生前に少しずつ贈与して、相続財産を減らす、なんて話を聞いたりしますね
絹川先生:そうですね、財産を減らすことは「節税対策」として有効です。
相続税は累進課税のため、相続財産が多いほど税額は高くなりますから「生命保険商品の活用」・「生前贈与の活用」がおすすめです。
他にも、置き換えるという方法があります。相続税の評価が低くなるようにしたり、評価の低い財産に置き換えるのも有効な手段です。
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- 1.生命保険の活用
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預貯金は全額が相続税の課税対象となりますが、死亡保険金には一定の相続税非課税枠があります。
生命保険の死亡保険金は、一定の範囲まで相続税の非課税枠が活用できます。(500万円×法定相続人の数)
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- 2.生前贈与の活用
- 生前贈与でご自身の財産を減らすことは、相続財産の減少につながるので、相続税の軽減を図ることができます。
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- 【暦年贈与の活用】
- 暦年贈与を利用すると、年間110万円以下の贈与については贈与税が課税されません。年間110万円を超えたとしても少額であれば低い税率で贈与することができます。毎年少しずつ贈与すれば相続税対策として効果的です。
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- 【2023年度改正!相続税の課税価格への加算期間の見直し】
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2023年度の税改正により、生前贈与加算の適用期間が3年から7年に延長されることになりました。
また相続時精算課税制度の見直しも同時に行われ、生前贈与に関する税務状況は大きく変化しています。
このように、税制の改正などもありますから、最新の制度に応じた相続税対策が必要です。
まずは、気軽に専門家に相談のうえ財産目録を制作し、相続税を算出したうえで、個人個人に合った相続対策を一緒に考えていきましょう。