第308回【円満な相続のために今できること】誰が法定相続人か、相続財産の把握、相続人全員で共通の認識を持っておきましょう。放送日:2024.3.7
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相続が「争」続になってしまうと、大切な家族の仲に亀裂が入ってしまうことも。
いしかわ相続サポートセンターでは、「円満な相続」を迎えるためのサポートを行っています。
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絹川先生:大木さんは、相続について家族と話し合ったこと、ありますか?
大木さん:「相続」については口にしにくい部分もあって、話したことはないですね…
絹川先生:確かに、自分の死んだあとの話をするのは億劫ですし、「まだいいかな」と考えがちです。
しかし、相続はいつ始まるかわかりません。
この機会に、一度相続人間で話し合うことをお勧めします。
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- 【相続について話し合うべきポイント】
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・相続人の確定・・・・誰が法定相続人か? 誰に相続させたいか、させたくないか
・相続財産の内容・・・わけやすいorわけにくい
・もしものときの相談先・・・気軽に相談できる相手はいるか、一人で抱え込まない
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相続に関することは、被相続人の存命中に決めておいたほうがいいでしょう。
遺言書がない相続の場合は特に、相続人全員で相続財産をどのように分けるかを話し合わなければならず、トラブルの元になったり、手間がかかったりします。相続人が誰になるのか、確定させておくことが重要です。
また、相続財産が未確定のまま相続が始まってしまうと、相続人が相続財産を調べなければなりません。
相続人の負担を増やさないためにも、あらかじめ相続財産を確認しておくことをおすすめします。
不動産がある場合は、大まかな資産価値を把握しておきます。
*固定資産税納税通知書
ネット上に有価証券など電子財産がある場合は、ログイン情報やパスワードなどを記録して、相続人がわかるようにしておきましょう。
あわせて、相続税を試算し、どのようにして払うかについても考えます。
さらに、相続人がするべきこと、相談先などをまとめて残しておくと、相続人が困らずにすみます。
たとえば、「家のことは○○に電話して」「葬儀は○○に頼んである」「相続税の相談は○○にしている」といった具合です。スムーズに相続を進めるためには、被相続人が家族や親戚に、相続人や相続財産などについて説明し、情報を共有しておくことが大切です。