第283回【相続対策】節税対策:相続財産が多いほど税額は高くなります。相続税の負担を減らすためには事前の対策が重要です。放送日:2023.9.21

  • 大木さん:今月は「円満な相続」のために今からできる「相続対策」について教えて頂いています。
    絹川先生:今週はその中から、節税対策についてお話します。
    相続税は累進課税のため、相続財産が多いほど税額は高くなります。相続税の負担を減らすための効果的な対策として「生命保険商品の活用」・「生前贈与の活用」などがあります。
  • 1. 生命保険の活用
    預貯金は全額が相続税の課税対象となりますが、死亡保険金には一定の相続税非課税枠があります。
    生命保険の死亡保険金は、一定の範囲まで相続税の非課税枠が活用できます。(500万円×法定相続人の数)
  • 2. 生前贈与の活用
    生前贈与でご自身の財産を減らすことは、相続財産の減少につながるので、相続税の軽減を図ることができます。
  • 【暦年贈与の活用】
    暦年贈与を利用すると、年間110万円以下の贈与については贈与税が課税されません。年間110万円を超えたとしても少額であれば低い税率で贈与することができます。毎年少しずつ贈与すれば相続税対策として効果的です。
  • 【2023年度改正!相続税の課税価格への加算期間の見直し】
    2023年度の税改正により、生前贈与加算の適用期間が3年から7年に延長されることになりました。
    また相続時精算課税制度の見直しも同時に行われ、生前贈与に関する税務状況は大きく変化しています。
  • このように、税制の改正などもありますから、
    最新の制度に応じた相続税対策が必要です。
    まずは、気軽に専門家に相談のうえ財産目録を制作し、相続税を算出したうえで、
    個人個人に合った相続対策を一緒に考えていきましょう。