第282回【相続対策】納税対策:相続税の納付期限は「10カ月以内」、さらに現金による一括納付が原則です。相続税がどれだけかかるのか、事前に把握して準備しておきましょう!放送日:2023.9.14
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大木さん:今月は「円満な相続」のために今からできる「相続対策」について教えて頂いています。
絹川先生:相続対策は大きく分けて3つ、①分割対策 ②納税対策 ③節税対策です。
今週は「納税対策」についてお伝えします。
相続税を納付する際に困らないための対策です。
相続税の納付期限は「被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内」に「現金」による一括納付が原則です。
つまり、残された相続人のためにも、納税対策は非常に重要になってきます。
大木さん:確かに、もし相続税を納付するための現金が手元にない場合、不動産を売って現金化したり、それを10カ月以内に行うのはかなり難しいですよね…では、そうならないための対策を教えてください。
絹川先生:まずは、相続税がどれだけかかるのか、事前に把握しておく必要があるでしょう。
そのうえで次の対策をおすすめします。
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- 1. 資産の組み換え
- 資産が土地や建物等に偏り、納税資金(現金)の準備が困難な場合には、これらの資産を事前に売却し、換金しやすい金融資産等に組み替えておく方法があります。
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- 2. 保険の活用
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生命保険金は原則、遺産分割の対象外になりますので、受取人単独で請求が可能です。
また、死亡保険金は必要書類がそろえば数日で現金化が可能です。
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- 3. 生前贈与の活用
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金銭や換金しやすい有価証券等を贈与しておき、贈与を受けた方が、贈与により取得した金銭等を蓄えることで、納税資金に充てることができます。また、収益不動産があれば生前贈与することで、蓄えた賃料を将来相続税に充てることができるでしょう。
あらかじめ、ご自分の財産を把握したうえで相続税がどれだけかかるか把握しておきましょう。
そのうえで、納税資金を確保しておくことが、残された家族の円満な相続につながります。