第276回【相続の基本】相続って何?相続は「亡くなった時」に始まります。相続税を払う人は全体の9.3%と言われていますが、相続対策はしていない人が多いです。放送日:2023.8.3
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大木さん:相続は一生のうちにだれもが経験する出来事ですよね、でも初めて自分の身に起きた時、何から手を付けて良いかわからず戸惑う人がほとんどではないでしょうか?
絹川先生:そうですね、「相続」ときくと「難しい」というイメージが先行して何も対策をしていない、相続について「何も知らない」という人が多いです。
大木さん:もしもの時に、戸惑わないために相続に関する知識を持っておくことが重要ですね。
絹川先生:相続に関する知識を持ち、事前の対策をすることが「円満な相続」につながると言えます。まずは「相続」とは何か、いつ始まるものなのか、キホンの「キ」から始めていきましょう。
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- Q:そもそも相続とはなんですか?
- A:相続とは、亡くなった人(被相続人という)が所有していた現金や預貯金、株式などの金融資産や、不動産、車などのあらゆる財産と、それに付属する一切の権利・義務を、特定の人が引き継ぐこと。
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- Q:相続はいつ始まりますか?
- A:亡くなった時に相続は開始します。その人が死亡した日が相続開始日となります。
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- Q:何が相続の対象になる?
- A:被相続人から相続人に引継がれる財産のことを「相続財産」といいます。この相続財産ですが、①土地・建物などの不動産、②有価証券、③現金、預貯金、④生命保険、➄自動車などの動産などです。ただプラスの財産だけでなく、①借金や負債、②損害賠償責任などのマイナスの財産も相続されます。ただし、その人だからこそ受けられる権利(一身専属権)や婚姻関係など、財産上以外の地位は相続の対象とはなりません。
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- Q:相続税を払う人はどれぐらいいる?
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A:相続税が課税される被相続人(死亡者)は9.3%。
死亡者数に対する相続税の課税件数の割合がどれくらいかをみると、2021(令和3)年は9.3%となっています。つまり、実際に課税があった被相続人(死亡者)の数は100人のうち約9人ということになります。
課税があった被相続人1人に対する相続税額の平均は、1,819万円となっています。
公益財団法人生命保険文化センターHPより https://www.jili.or.jp/lifeplan/houseeconomy/820.html
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- Q:相続対策をしている人は全体の何割程度?
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A:全体の3割程度に留まる。自分には関係ない、
また必要だと思うがやり方がわからない、と考える人も多いようです。
※2021年AlbaLink実施のアンケートより(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000055654.html)