第229回相続って何から手を付けたらいいの?放送日:2022.09.08
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- 【質問】
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先日、夫が亡くなりました。突然のことで、この後、どのような手続きを行えば良いのか分かりません。
財産の管理は夫がすべて行っていましたし、子どもたちに手伝ってもらいたいものの、それぞれの家庭もあり相談しにくい状況です。よく「相続手続き」は大変だと聞きますが、何からはじめたら良いのか…
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- 【回答】
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相続手続きは「①相続人関係」「②資産の内容」「③遺産分割についてのお考え」等により、千差万別です。また、相続税の納税が必要か否かによって申告期限も気にしながら、手続きを進める必要があります。
「①相続人関係」については、被相続人(お亡くなりになられた方)の出生から死亡までの戸籍謄本を連続して収集し、配偶者さまとのご結婚やお子さまの出生を確認し、相続人であることを確定させます。相続人についても戸籍謄本(現在戸籍)が必要となります。
次に、「②資産の内容」ですが、不動産については「登記識別情報」「登記事項証明書」等を用いて所有権を確認し、金融資産については「残高証明書」等を用いて預金者等を確認します。簡単にいうと「財産を把握する」ということです。
最後に「③遺産分割についてのお考え」は、相続人全員の異なる意見を纏めたうえで、書面化する必要があります(これを「遺産分割協議書」と言います)。お子さまも独立され、ご家庭をお持ちの場合には、その環境も異なり、遺産分割内容を纏めていくのも労力を要するかもしれません。配偶者さまが中心となって進めることができるか、ご検討ください。
これらの手続きを行っていく中で、手続きは正しく出来ているのだろうか、相続税の観点で問題はないのだろうか、と心配になられると思います。専門家と相談しながら、進めるのが良いでしょう。