第224回遺言書は元気なうちに。親に「相続」について考えてもらうためには。放送日:2022.08.04

  • 相続について学ぶ中で、「生前の対策」「準備」が大切だということが分かりました。
    しかし、「生前の対策」の中でも最も有効で大切な「遺言書」について、「書く必要を感じない」「まだ書かなくていい」という人も多いのではないでしょうか。
  • 実際に、遺言書を作成したことがある人は、法務省の調査によると、55歳以上で自筆証書遺言を作成したことのある人は3.7%、公正証書遺言を作成したことのある人は3.1%となっています。

    年代別にみると、年齢が上がるほど遺言書を作成している人の割合が高く、75歳以上で自筆証書遺言を作成したことのある人は6.4%、公正証書遺言を作成したことのある人は5.0%となっています。
    (平成29年度法務省調査「我が国における自筆証書による遺言に係る遺言書の作成・保管等に関するニーズ調査」)
  • 意外と遺言書を書いている人が少ないなと思いました。
    先生どうして遺言書を作成している人が少ないのでしょうか?
  • 遺言書を書くのは自分の将来やその先のことを考えなければならないので、筆が重くなるでしょう。
    しかし、遺言というのは準備に多くの時間が必要です。

    ・財産の把握(不動産 現金 株式 預金)・・・
    ・残された人たちに感謝の言葉を残さなきゃ・・・
    ・遺言を書くには形式をしっかりと守らないとならないので公証役場にも行ってみようかな・・・

    など、色々と調べておいたりご自身の考えをまとめたりする必要があります。こういった作業は、果たして病気になってからすることはできるのでしょうか?ただでさえ将来のことを考えるのは億劫なのにこれを病気になって入院してから行うというのはかなり大変な作業になってきてしまいますよね。
    そういったことから、元気なうちに遺言書を書くことをお勧めいたします。
  • なるほど。遺言書を作成するということはあらゆることを想定したり、準備をしないといけないということなのですね。
  • 他にも「親に相続について考えてもらう」ための話の切り出し方がわからないという方も多いでしょう。
    そういう時には、
    ・時事ネタや他の家庭の例をうまく使う
    ・「財産のシンプル化」(断捨離)的な話からスタートする
    ・親に「これからやりたいこと」を聞く

    など、うまく話を切り出す方法はさまざまです。

    セミナーへ一緒に行き、感想を話すのもよいでしょう。いしかわ相続サポートセンター絹川商事では随時「相続対策セミナー」を開催しています。参加無料ですから、ぜひ気軽にご参加ください。