第172回生前の資産組み換え放送日:2021.08.12

  • [登場人物]
    ○質問者   Aさん(女性・40才代) ・職業 無職
    ○家族関係  配偶者(本人)、長男 、次男
  • 先日夫が亡くなりました。夫は病気で長い間入院していましたが、まだ40代でまさかこのような事態になるとは思ってもおらず、何の準備もしていませんでした。まだ二人の子どもも小さいうえに私は専業主婦で仕事もしておりません。当面の間は預貯金で暮らしていけますが、将来が不安です。何か良い対策はありますでしょうか。夫の相続財産として退職金、生命保険が入りましたので、まとまった金額となりました。
  • 【回答】
    • 対策①:収入を確保するため、賃貸不動産を購入
      すぐに使う予定がなければ、現金で収益を生む不動産への組み換えをする。毎月の家賃が入ることで安定収入となり、仕事ができるようになるまでの間の不安を解消することができるでしょう。購入する収益不動産は立地の良いものを選び、長期的に運用できることを主に、ご提案することも可能です。
    • 対策②:購入する不動産は分けられるように複数購入する
      Aさんには子どもが二人あり、将来の相続でもめることのないよう、2つの賃貸不動産を購入して、分けられるように配慮することも大切です。
  • 相続税がかかる場合
    現金を保有したままでは、相続ではそのままの評価となり、相続税がかかることがわかっていますので、現金で不動産を購入するとこにより、評価が圧縮され、相続税の基礎控除内の財産額とできることもあります。
    定期的な家賃収入を得ながら節税対策ができ、遺産分割の対策にもなります。